センターからのお知らせ

法政大学多摩地域交流センター(HUCC)開設記念「地域交流DAYS」開催報告

法政大学多摩地域交流センター(HUCC)開設記念「地域交流DAYS」開催報告

2013年11月2日(土)~3日(日)に多摩キャンパスで法政大学多摩地域交流センター(HUCC)開設記念行事「地域交流DAYS」を開催し学内外から多くの方にお越しいただきました。初日、Day1では、地域交流オープニング企画として「宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地域向けセミナー」、「オープニングセレモニー」、シンポジウム「地域と大学で拓く『3.11』後の社会」を開催しました。昼休み時間には、学生・地域団体によるダンスパフォーマンスや学生ゼミ、サークル等による活動紹介ポスター発表を行いました。そして、2日目、Day2では第29回多摩シンポジウム「自由なる民の言の葉」として「言葉の海を渡って」三浦しをんトークショー、シンポジウム「地域と文化と大学と」を開催しました。

 

<地域交流DAYS DAY1 地域交流オープニング企画>

午前の地域向けセミナーでは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)月・惑星探査プログラムグループでご活躍中の丸岡新吾さんに講師として来ていただきました。地域の方々、学生、教職員など約50名程度の参加者が熱心に聞き入りました。セミナーでは、どこからが宇宙という基本的な話から、はやぶさを中心としたJAXAの最近の活動、今後の国内外の有人飛行の可能性、などについて最新の動画、写真を使ってわかりやすくお話していただきました。質疑応答タイムも会場から活発に発言がありました。社会学部の学生からは「丸岡さんは北海道大学法学部を卒業後、JAXAに入社されて活躍していることを知って私たちにも可能性があることを知れてよかった」などのコメントもありました。

JAXAセミナー後には、昼休み時間を使って、ゼミ・サークル・地域団体約20団体による活動紹介のポスター発表がおこなわれ、センタープラザでは学生・地域団体によるダンスパフォーマンスも行われました。ポスター展示ではこれまで交流の機会が無かった発表団体相互の交流もそこここで弾みました。

午後には、はじめに当センターのオープニングセレモニーが開催され、増田壽男総長の挨拶に続けて、町田市・八王子市・相模原市各市長からの祝辞が紹介されました。

その後、開設記念シンポジウムとして「地域と大学で拓く「3.11」後の社会」が開催され、冒頭、多摩地域交流センター長の平塚眞樹社会学部教授から、本シンポジウムの趣旨説明を兼ねてセンターの紹介がなされました。センターが「開かれた知と学び」「地域まるごとキャンパス」という言葉を掲げてスタートし、ともすれば知識の教授に終わりがちな教室から学生が飛び出し、地域全体をキャンパスと考え、そこで生きる方々とともに、大学における知と生きた社会の知を繋げながら、複雑な社会問題を乗り越えていく開かれた知の創造が、センターの使命であると紹介されました。

そして3.11後はまさに、地域・大学がともに、揺らぎのなかで「開かれた知と学び」を必要としている時代ではないかとして、学内外からお迎えした6名のパネリストのご報告に入りました。パネリストは、学外からは、新規就農した若者3人で立ち上げた有機農業の株式会社フィオの舩木翔平さん(八王子市)、3.11後に市民発電による電力供給に乗り出した藤野電力の小田嶋電哲さん(相模原市)、瓦のリサイクルなどに取り組む老舗の株式会社鈴木瓦店の志村容一さん(町田市)の三人が、また学内からは、宮城孝現代福祉学部教授、西澤栄一郎経済学部教授、仁平典宏社会学部准教授のお三方が登壇され、山本浩スポーツ健康学部教授の司会のもとで、活動や調査・教育の経験を報告されました。

学外パネリストのお話からは、多摩キャンパスの学生たちの学ぶ場の豊かさが参加者に十分印象づけられ、また学内パネリストのお話からは、地域にとって学生が役に立つ存在なのか?という論点が浮上しました。その後に続いた学生たちの発言からも、とくに多摩キャンパスの立地する多摩地域の現在にとって、学生がどんな可能性ある存在なのか、逆にこれからを生きる学生たちにとって多摩地域で学ぶことにどんな可能性があるのかという点が語られ、今後に引き継がれるテーマとなりました。

<地域交流DAYS DAY2 第29回多摩シンポジウム「自由なる民の言の葉」>

2日目は、第29回多摩シンポジウムとして「自由なる民の言の葉」というテーマで第一部では、本学経済学部教授でもある芥川賞作家の藤沢周さんを聞き手とする、直木賞作家の三浦しをんさんの「言葉の海を渡って」と題するトークショーが、第二部は、保井美樹現代福祉学部教授のコーディネータによる、「地域と文化と大学と」と題するシンポジウムが開催されました。パネリストには学外からは株式会社幻冬舎の石原正康さんと、町田市民文学館ことばらんどの山端
穂さんが、学内からは田中優子社会学部教授と、鈴木智之社会学部教授が登壇しました。

トークショーでは、プライベートでも親しくされている聞き手の藤沢周さんのテンポ良い進行で町田育ちの「多摩っ子」魂をもつ三浦しをんさんの言葉の持つ力や紡ぎだし方、執筆・取材活動の裏話について語っていただきました。言葉の海を渡る意味について、感じることのできるトークショーでした。

シンポジウムでは、開発の歴史のなかで、いわば土地の記憶が忘れられてしまっている多摩地域で、土地の記憶をすくいだしていく場としての大学の可能性や、地域文化の創造者としての学生(大学)が図書館などの地域資源と繋がる意義などが語り合われ、今後の法政大学多摩キャンパスや多摩地域交流センターの方向性が、多様に示唆される場となりました。

 
法政大学多摩地域交流センターホームページ  http://hucc.hosei.ac.jp/