
相模原市城山地域で活動を継続してきた「つながりプロジェクト」が、2015年3月『シロヤマのトリセツ』というガイドブックを完成させました。城北自治会・小松自治会と協働し、ご自宅を訪問し“人の魅力”と“地域資源”を約5ヶ月にわたり取材しました。45名の城山の方々が世代を越えてあだ名で登場し、「イノシシ鍋」や「里山」「炭焼き」「夏祭り」など城山地域ならではの地域資源から「奥さん」「こどもたち」といったパーソナルな宝物まで個性豊かに紹介されています。地元学の“ないもの探し”ではなく“あるもの探し”を実践した学生の成果を、ぜひご覧ください。 また、この企画は2015年度の『地域交流DAY』において、法政大学地域交流賞を受賞しました。
学生がこのガイドブックを制作した想いを紹介します。
はじめに
この冊子を手にしたあなたは今、ふと疑問を抱いていることでしょう。
「シロヤマ」?「トリセツ」? そして「つながりプロジェクト」とは? まずは私たちが何者で「トリセツ」が何なのかということをご紹介いたしましょう。
私たち「つながりプロジェクト」は、平成25年から活動を開始して今年で3年目を迎えました。地域と学生が関係を深め、つながりを持つことで、双方が「元気になる」ための様々なプロジェクトを構想し、実践してきました。
夏まつりの神輿の担ぎ手を法政大学生から募集し盛り上げたり、「しろやま地元めしプロジェクト」と題し、伝統料理教室や地元めし交流会を開催したり、城北・小松の住民の方々と学生とで「カタリバ」と称したワークショップを開催したりと、とにかく「面白い」と思ったことはすぐに「食らいつく」のが私たち「つながりプロジェクト」の活動だったのです。
こうした私たちですが、最初の地域への印象は文字通り「シ・ロ・ヤ・マ」ってどこだろう? ただ、地域活動の中で「里山の良さ」を発見し、そこで出会った地域の方々の「温かみ」に触れ、私たちの「シロヤマ」観は「しろやま」となり、第二の故郷のような存在へと変わっていきました。学生としての活動は長くて4年。できることには限りがあるけれども、一生モノの「出会い」と「つながり」が得られたのです。
こうした地域の方々との「出会い」に感謝をし、「人」に注目した地域の「今」をもっと多くの人に伝えたい。こんな思いを抱くことが「必然のこと」であることは、これを手にしたあなたはもうお分かりでしょう。
「シロヤマのトリセツ」—“城山の取り扱い説明書”をどう使うかはあなた次第。
この一風変わったガイドブックが、あなたにとって「シロヤマ」が「しろやま」に変わる手引き書として、一生モノの「出会い」の水先案内人としての役割を果たしてくれることを願い、あなたを「しろやまのある生活」へと送り出したいと思います。
2016年3月7日 龍神の暮らす龍籠山の見えるところで記す。
法政大学 つながりプロジェクト代表 助川 功樹
この『シロヤマのトリセツ』から、また新たなつながり、新たな活動がはじまっていくのが楽しみです。
この取材にあたっては、城北自治会長・八木隆子氏、小松自治会長・大参正人氏が地域の方との橋渡し・取材の同行等、一体となって協力してくださいました。さらに、この冊子は「城山湖里地里山観光振興協議会」から発行頂きました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
お問い合わせ(ご覧になりたい方)
▽法政大学 多摩地域交流センター 042-783-3006
▽相模原市緑区役所 城山まちづくりセンター 042-783-8117