センターからのお知らせ

12月6日、多摩未来奨学金の第2期生による提言発表と、第3期生への奨学金交付式が行われました

12月6日(日)、創価大学のディスカバリーホールで、公益社団法人ネットワーク多摩が運営する「多摩未来奨学金」の第2期生による提言発表と、来年活動する第3期生への奨学金交付式が行われました。本学からは第2期奨学生として3名が参加して活動の成果を報告した一方、第3期生としても同じく3名が採用され、様々な大学から選抜された他のメンバーたちと共に決意表明を行いました。

「多摩未来奨学金」は多摩地域の企業や団体等の出資による基金で賄われている奨学金で、多摩地域の活性化の力となる人材を育成することを目的に、企業訪問やグループワークなどを行い、地域への提言をまとめて発表するプロジェクトへの参加が条件となっています。今年の初めから活動を続けてきた2期生がこの12月で活動をしめくくるにあたり、テーマ別に3グループに分かれて「提言」の発表会を行いました。

健康・福祉グループには本学から社会学部3年の島貫綾香さんと同学部2年の依田周さんが参加。館ヶ丘団地での視察やいなげやへの企業訪問、東京家政学院大学でのヒアリングなどをもとに、進行する少子高齢化への対応として、食育イベントを開催するプランを『多世代間交流による食育イベント「たまかんべえ」の提案』というタイトルで発表しました(多摩弁で「おいしい」に当たる「うまかんべえ」に「多摩」をかけたネーミング)。宣伝やアンケートなど多摩の企業の協力を得られる仕組みをつくりつつ、地域の住民に役立つ情報を提供すると提案しました。

環境・産業グループには、本学の社会学部3年・山下拓也さんが参加。多摩地域に就職する学生が16.5%程度と少ない状況に注目し、その改善策を考えました。企業訪問やインターンに参加する機会を多く持つ多摩未来奨学生が、多摩の優良企業の魅力を他の学生たちに広める場をつくる、というのがその対応策で、企業と学生をマッチングさせるイベントを『たまカツ!』と銘打って企画。7つの企業の若手社員を招いて試験的に実施した結果を報告しました。提言づくりの過程でイベントを実際に行ったのは初の試みと注目されました。

教育・文化グループは、多摩地域の特徴の一つである大学の教員などの人材が広く活用されるようにと、「TAMA人材マップ」という人材マッチングサイトを、サイトイメージも示しつつ提案しました。

ばらばらの大学から集まったメンバーであるにも関わらず、1年足らずの期間で具体的なアクションプランをまとめたことに評価の声が多く出ました。参加した2期生たちも、違う大学から集まっているため滑り出しはチームワークづくりが難しかったけど、だんだんと互いの得意なことがわかってきて長所を生かし合えるようになったと振り返っていました。同時に、第2期までの活動が終了し、企業等からの資金を受けている多摩未来奨学金としては、さらに一歩進んだ「リアル」な成果が必要になってくるという声も挙がっていました。第3期を迎えて、1期完結型ではなく取り組みに前期からの継続性が出てくると、活動の展開に変化が出てくるかもしれません。

期待が集まる3期生には全25名が決定しました。本学からは、スポーツ健康学部2年の塚本鷹秀さん、社会学部3年の岩舘有紀さん、社会学部2年石塚雅士さんが参加します。活躍に期待したいと思います。

 

 2期生がグループごとに提言を発表IMG_0682s  健康・福祉グループの発表IMG_0693s  学生たちの目を多摩の企業に向けるには?IMG_0752s
 3期生への奨学金交付IMG_0806s  3期生たちによる決意表明IMG_0829ss  左から、2期生の山下君、島貫さん、依田君IMG_0847s
左から、3期生の岩舘さん、石塚さん、塚本さんIMG_0845s 法政の2、3期生勢揃い IMG_0844ss  環境・産業グループを指導した本学社会学部の糸久正人准教授と、多摩信用金庫の中野英次さん(2期生からの感謝の花束と寄せ書きとともに)IMG_0873s