センターからのお知らせ

11/12(木)交流イベント『たままち日和 ~学生×地域 つながる未来~』を開催 70人近い地域の方々がご参加 第1部のご報告

2015年11月12日、法政大学多摩地域交流センターの登録団体の学生たちが、地域の方々との交流イベント『たままち日和 ~学生×地域 つながる未来~』を開催しました。学生たちが活動する各地域のカウンターパートの方々や日頃おつきあいのある住民の方々をはじめ、自治体や市民活動の中間支援組織、他大学の関係者の方々まで70名弱のご参加をいただきました。第1部のよさこいのパフォーマンスや特別授業、第2部のワークショップを通じて、学生と地域の方とで交流したり地域課題の解決策について話し合ったりして、今後につながるネットワークをつくることができました。

このイベントは、▽複数ある登録団体とその活動地域を横につなぐ、▽地域の方々から学生の活動についてフィードバックをもらう、▽年代や立場の違いを超えて互いの考えを知り合う、といったことを目指して、地域交流センターでは初めて企画されました。学生有志が実行委員会を立ち上げたのが6月で、夏休み前までにコンセプトと2部構成とする各部のタイトルを決め、9月から詳細な企画の検討や手配を本格化させ、10月からはワークショップの試行も重ねてこの日に漕ぎ着けました。

内容は、学生生活の雰囲気を体験していただいて交流する第1部と、年代や地域、立場の違いを超えて考えを共有しあうことを目指すワークショップの第2部の構成。参加者は、地域の方々が70名弱、学生約30名で、合わせて90名を超える盛況となりました。学生が活動している八王子市のグリーンヒル寺田団地や館ヶ丘団地、相模原市の城山や藤野、町田市の相原の方々のほか、八王子市役所や相模原市役所城山まちづくりセンターなどの自治体関係者、地域包括支援センターや市民活動の中間支援組織、他大学のボランティアセンターの方々などの参加もいただきました。

終了後、参加者からは「地域での活動の様子、思いがよくわかった」「大学が中心となって地域や人をつなぐのも“あり”だ」等の評価をいただき、学生たちも、今後の活動のステップアップに役立てられる出会いと経験を得たという手応えを感じていました。

第1部、第2部、参加者の評価と学生の感想、準備から本番までの行程、と分けてレポートします。

 

第1部「ワクワクキャンパス交流体験」13:00~15:00

平日の13時開会という時間設定で、仕事を持つ方々は参加しにくいのではないかとの不安がありましたが、ふたを開けると、40名以上の方が開会から参加してくださいました。うち21名は、館ヶ丘団地で活動するサークル「たまぼら」が『たままち日和』の機会を活用して企画した「法政大学ハイキングツアー」の一行で、学食での昼食を済ませ、興味津々で席についてくださいました。

第1部の進行は、「たまぼら」の池田隆平さん(経済学部2年)。開会のあいさつとして、多摩地域交流センター長の図司直也・現代福祉学部准教授が、地域と大学の連携は、大学によっては教員の研究が前面に出るなどいろいろな形があるなかで、本学の場合、学生による自主的な活動がいくつも展開している、と特徴を紹介しました。

続いて歓迎の意味を込めて、“よさこい”サークルの「鳳遥恋」がエネルギッシュなパフォーマンスを披露しました。数々のイベントで舞台を踏んでいる彼らは、会場の観客を巻き込んで場を盛り上げる技も発揮し、踊りに加わる参加者の方も現れるなど、一気に会場の雰囲気がほぐれました。

次は「学問の時間」で、都市計画やまちづくりが専門の保井美樹教授(現代福祉学部)が、「まちを育むエリアマネジメント~地域で決める、動く、変えていく~」のテーマで講義を行いました。少子高齢社会では、地域の住民自ら「成長しない、でも、幸せな生活」のための戦略を考えていく必要がある、行政や企業主導ではない住民も含めた全員参加の地域再生を、と説いて、具体的に島根県海士町などでの取り組みを紹介し始めると、受講者全員がぐっと前のめりにスクリーンに見入りました。地域にいかに活力をもたらせばいいのか、という関心が会場で共有された一体感の下、熱心に耳を傾けてくださっていました。

 

図司直也・多摩地域交流センター長が開会のあいさつ

IMG_1860s

よさこいサークル「鳳遥恋」による、歓迎パフォーマンス

IMG_0193s

観客を巻き込んで、一気に場の空気を盛り上げてくれました

IMG_0198s

現代福祉学部の保井美樹教授による特別授業

IMG_1888s

人の幸せを中心とした地域再生の夢を、出席者のみなさんに書き出していただきました

IMG_0245s

館ヶ丘団地からもたくさんの方々が出席してくださいました

IMG_0186s