イベント情報

馬術部・西野選手が大学コンソーシアム八王子の取材を受けました

豊かな自然に囲まれた多摩キャンパス--。近くの神奈川県相模原市城山地区に馬房・馬場を持つ馬術部は、日々、馬との関係を深めながら、大会を目指して練習に励んでいます。多摩地域ならではの部活動として学外からも注目され、取材を受けました。また、”副産物”を活かした地域貢献も始まっています。

大学で始めて、短期間で好成績

先日、馬術部の西野雄貴選手(社会学部社会政策学科2年)を、「大学コンソーシアム八王子」(注)の機関紙取材班が訪れました。

西野選手は、去る2015年5月9~10日に開催された第42回東京都馬術大会(主管:東京都馬術連盟)において、東京障碍80(飛越競技80㎝)で馬匹「法悠」号に騎乗して第1位を獲得しました。

西野選手が馬術を始めたのは大学入学後でしたが、練習を積み重ねて、入学年度の2015年1月18日に開催された六会(むつあい)ホースショー2015の「ハンターシート障害飛越競技(小)H60cm以下」で第1位を獲得したのに続く好成績でした。

西野選手以外の選手たちも、数々の好成績を挙げています。

六会ホースショーは、大学入学時に馬術を始めた選手を対象に開かれる大会で、2015年度は、法政大学からは西野選手の他に、五十嵐佳奈選手(法学部1年(当時))が部班競技で10位に入りました。

第42回東京都馬術大会は”オープン大会”で、大学馬術部だけでなく乗馬クラブからの参加者もいます。三浦里菜選手(経済・経済2年)がフィエルテに騎乗して「L1課目2013」で第2位、網重志保選手(経済・経済4年)が法永に騎乗して「東京障碍110」で3位、出田匠選手(経済・経済3年)が法泉に騎乗して「東京障碍120」で6位に入賞するなど活躍しました。

直近では、9月12~13日に常陸宮妃を迎えて北海道で開催された第51回全日本学生馬術女子選手権大会で、網重志保選手が3位を獲得しました。

馬の世話、馬房の整備が競技の大本

馬術は、競技のパートナーに馬を使う競技です。馬との信頼関係の構築や呼吸を合わせる技術も必要で、騎乗練習だけでなく、日夜、馬匹の飼育・手入れや練習場所の馬場や馬房の整備をつうじて馬匹との交感を行っています。こうした日々の積み重ねが戦績に結びついています。

馬術部では、西野選手や五十嵐選手のように大学入学後に馬術を始める部員も少なくありません。馬との信頼関係や意思疎通も競技では重要な要素になるため、体力(筋力)や経験だけが絶対的な要素ということもありません。西野選手もインタビューで、「体力が絶対的に必要なわけでもなく、必要な筋力・体力は練習で十分身に付くので普通の人でもまったく平気」と言っていました。

西野選手をはじめ、部員全員がひとしく馬の世話(ウサギも居ました)をしながら練習を積んで大会で結果を残しています。部員数も多くないため、厳しさの中にも家族的な雰囲気があります。「大学で何かに打ち込みたい」「思い出に残る時間を過ごしたい」と思う方は、馬術部を訪ねて話を聞いてみてもいいかもしれません。

また、馬術部は、さがまちコンソーシアム(町田市・相模原市で作るコンソーシアム)からもこの夏、座談会取材を受けており、これから「旬」を迎える気配もあります。あなたもそんな馬術部を覗いてみてはいかがでしょう。馬房には馬と当番の部員が必ずいますよ。

馬術部HP【http://www5.pf-x.net/~hosei-riding-team/

周辺地域にも貢献

馬術部は、以前から地域との関係にオープンな姿勢を持っており、部の活動に支障が無い年度の夏休みには、地域の方々(特に子供たち)を対象にした乗馬教室を独自に開催するなど、地道に活動をしています。

今年の7月からは、馬匹の敷き藁(糞尿付)を、地域交流センターの登録団体で城山地区の地域おこし活動にも協力する農耕サークル「コミュニティーフィールド」に提供しようと、城山観光協会の協力下で堆肥化が図られ始めています。堆肥化された「馬術部堆肥」は、コミュニティーフィールドの耕作地を中心に利用される予定です。

馬術部の敷き藁から作られる堆肥は、競技馬を大切に飼育している馬房から出るため、糞尿の素となる飼料はもちろん、馬匹の体調管理や敷き藁(天然木のチップ混合)などにも細心の注意が払われており、馬の排泄物特性と相まって、他の家畜堆肥と比較してとても良質なものだそうです。

馬術部の堆肥で作られた土でコミュニティーフィールドが育てた農作物は、MADE BY HOSEIそのものでしょう。収穫が楽しみです。コミュニティーフィールドの作物が地域の祭りやイベントに登場する様子は、地域交流センター掲示板やFacebookでも紹介をしているのでご参照ください。

注)大学コンソーシアム八王子
八王子地域の23大学等が加盟するコンソーシアムで、公開講座を開講したり、各種の催事を通じて地域交流を図ったりしています。法政大学も正会員として加盟しており、今回の西野選手は機関紙に掲載する「輝く人」というコラムの取材でした。機関紙は9月末から10月初旬頃に、八王子市の公共機関などに配置されて閲覧や配布に供されます。大学にも届き、地域交流センター、学生センターなどに配置されるので、見つけたときには手に取ってみてください。

◎はやあしで練習騎乗する西野選手 ◎西野雄貴選手
◎取材を受ける柏村監督(左)と西野選手(右) ◎馬場馬術では、馬の歩みや姿勢が重要。これはなみあし。
◎馬の練習と運動風景  ◎馬術部馬房で見守る部の表札  練習後の馬の手入れ 地道な作業が結果に結びつくのはどの世界でも共通です
 騎乗後に水を飲ませています  ミニチュアホース「モカ」号を囲む部員のみなさん、家族的な雰囲気があります。  ◎居合わせた部員のみなさん。左から三浦里菜選手、13歳サラブレッドのルパン号、伊藤隼司選手、五十嵐加奈選手、モカ号、西野雄貴選手、大川空選手  ◎丁寧に手入れをしています