
第5回八王子未来地図フューチャーセッションで発表しました。
エコミュージアム&@団地プロジェクト!!
5/24(日)13~17時、第5回NPO八王子会議 『あなたの想いで描く未来地図』が行われました。
参加者は90名以上、広い会場は満員で、みなさんとても熱気がありました。
石森市長からも「中核市となり、平成29年に市制100周年を迎える八王子では、市民活動か盛ん、市民活動支援センターの支援もあって30団体から現在260団体にふえ、日々活発な活動を展開している」ことが、伝えられました。
このプログラムでは、多摩地域交流センターのプロジェクトが2つ紹介されました。
ひとつは、馬場憲一先生によるプレゼンテーション『高尾山だけじゃない! HACHIOJIへ エコミュージアム』
2つめは、石井義之さんによる『再生! いまDANCHIがおもしろい!』
『エコミュージアム』のプレゼンでは、八王子の豊かな自然・歴史・文化を活かしたまちづくり、そして地域活性化のためにエコミュージアム(地域全体を一つの博物館と見なし、市民が運営する)という概念を紹介し、高尾山の260万人(八王子市民56万人の5倍!)の来訪者へ魅力を発信することが提案されました。
『再生!団地』では、八王子の高齢化率(平均24.5%)が上がっていること、団地の人口は下がっていること、それゆえの空き家の発生、少子高齢化、コミュニティの衰退、同世代が一時期に集中して入居したことから課題が一気に表面化していることが説明され、団地の課題に取り組む学生が紹介されました。館ヶ丘団地で「シルバーふらっと相談室」と連携する「たまぼら」。そして、グリーンヒル寺田の空き店舗を活用し、居場所、交流の場を生み出している「@団地プロジェクト」学生(新しい人)が入ることにより、地域が活性化する様子や、地域にいらっしゃる多様な人材を活かすことの重要性、そして寺田地域では今後、居場所(空き店舗)の開所時間をできるだけ長くして交流を促していくビジョンが語られました。
プレゼンはほかにも、『「YORIAI」でつなごう! 世代・地域の絆』『八王子ならではの農業のある暮らしはいかがですか?』『中心市街地からまちを元気に! 市民×商店街+空き店舗』『まちを使って健康維持!~みんなで話そう元気のカタチ~』などが紹介されました。
プレゼンのあとは、自己紹介カード“名前/共感したテーマ/こんなことできます/こんな人・もの求めています”の4つを書いたカードを胸に、会場の方と知り合いになり、そのあと、プレゼンのあった6つのグループに分かれました。
『再生! 団地』のグループには、すでに寺田地域で一緒に活動する自治会・活性化の会の清川さんと八王子あんしん相談センターの堀間さん、そして、発表の法政大学研究員の石井さん、多摩地域交流センターの本野の4名が参加、さらに関心を持った参加者が計15名ほど集まりグループになりました。さらに2グループに分かれて、ワークショップがはじまりました。
団地チームはワークショップの間、多様な課題と問題意識が語り合われる場となりました。
人が集まれる場がない、サロンは高齢の方が多く母親向けや子ども向けが少ない、ボランティア活動はいつも同じ人が担当し広げることが難しい…そういったことを各地域の事例とともにお聞きしているなかで、大学生の新しい力に注目する意見が交換され、「法政大学の学生さんとすでにプロジェクトをはじめている寺田地域は、(自分の地域と比べると) 夢みたいだ!」との言葉に、みなさん一様に頷いていらしたのが、本当に印象的でした。寺田地域での活動が本格化して、まだ8ヶ月。課題もあり、空き店舗の活用も今はイベント時限定、居場所づくりはまだまだこれから、という感覚でいたために、とても新鮮に響きました。すでにつながっている、はじまっているということはすごいチャンスなんだな、と感じました。地域にとっても、大学生にとっても。
最後は、それぞれのグループワークの発表タイム。
参加者のみなさんの豊かな意見が盛り込まれた、素敵な発表でした。
『エコミュージアム』チームからの提案は、“八王子エコミュージアムプロジェクト 平成29年市制100周年記念に 2階建てバスを走らせて 八王子文化遺産 おいしい自然や食を巡る!!” というビックプロジェクトでした。楽しそうです。
『再生!団地』からは、人(シニア・学生)が集まり団地だからできることと題して“「食」一緒に作る、一緒に食べる、「子育て」地域で育む、地域が育む、「交流」きっかけづくり、困りごと「おせっかいのススメ」” と暮らしの様々な場面からキャッチフレーズが紹介されました。ぜひ、実施しましょう、寺田でも!
みんなのアイディア、未来地図を分かちあったのち、全体をファシリテートしていた森良さんから、地域づくり、まちづくりで大切なこととして、地域を知る/ひとりひとりが力を発揮する/年間プログラムをつくる/場と場をつなぐ/つなぐ人の存在/活性になる人、学生の存在/人のつながりがコミュニティになる/市民の声を集め政策にも生かす、が紹介されました。
最後は、八王子市民活動センターの大山センター長からの挨拶で終了しました。
終わったあとの、交流会も盛り上がりました。
みなさん積極的に参加する様子を見て、市民活動センターのコーディネーター川久保さんの、「八王子に対する想いが皆さん熱くて、八王子の未来は明るい!」とのコメントが嬉しかったです。
地域でいきいき活動するみなさんと繋がれた良い機会でした。
(多摩地域交流センター 本野 直子)