センターからのお知らせ

11/12(木)交流イベント『たままち日和 ~学生×地域 つながる未来~』 第2部のワークショップのご報告

2015年11月12日(木)、法政大学多摩地域交流センターの登録団体の学生たちが、地域の方々との交流イベント『たままち日和 ~学生×地域 つながる未来~』を開催しました。そのレポートの続編、第2部のワークショップについてご報告します。

 

<第2部>「明日を変える!タマトーク」

 

第2部では、ワークショップ形式による対話を行いました。ワークショップの参加者は、地域の方41人、学生が25人で計66人。ワークショップとしてはかなりの規模となりましたが、地域や所属サークルのバランスを考慮してグループ分けし、10テーブル、6~7人でグループワークを行いました。

準備段階で第2部の企画を担当した学生たちは、「ワークショップとは何か?」というところからスタートを切り、まず、体験してみることから始めました。そのあと試行を重ねて、▽学生と地域の大人とで“本音で”話し合いたい、▽よその地域が何をやっているか知りたい、▽似た悩みや課題があるならそれについての思いや工夫を共有したい――などの狙いを立てて、メニューを決定していきました。

また、メニューの組み立てと共に、対話を促す進行の方法(ファシリテーション)も重要。メインファシリテーター(全体進行)役は、社会学部3年の森岡藍さんが手を挙げてくれました。また、各テーブルで、グループの話し合いをひっぱる進行役も必要になります。その役は他の学生が担う必要があり、地域や立場が違っていてもだれでも答えやすくするにはどんな質問のし方や促し方がいいのか? 多くの課題が出てきた場合に、共通点を発見するには、どんな視点でグループ分けしていけばいいか?など、リハーサル(試行)で練習を積みました。

本番のワークショップは握手で始まり、グループ名を決めて自己紹介し、本題の地域の話に入りました。まずは、ポジティブ面で、自分が活動している(または、住んでいる)地域の好きなところ・自慢を出し合いました。思わぬその地域独特のモノ、場所や人が浮かび上がり、その人が地域に持つ愛着も伝わってきました。

次は、一転してネガティブ面で、地域の残念なところ・課題を出し合いました。数々出た課題の”付せん”(ポストイット)のうち、似たものをまとめていき、掘り下げて議論するトピックをあぶりだしました。テーブルごとに異なるトピックが出ましたが、一貫して背景をなしているのはやはり少子高齢の問題でした。話し合った内容は最後に全体に向けて発表して、共有しました。

終了時間を迎えた時、どのテーブルでも時間をかけて話し合えたという満足感がうかがえました。きちんと向き合って意見を述べ合うことができたという到達点が共有され、次は、特定のテーマに絞って関係者で議論するとか、実のある協力関係づくりに進むといった手がかりを得られたように感じられました。

◆各テーブルのメイントピックと、話し合われた対応策の内容
<まとめ:メインファシリテーター 森岡藍さん>

▽少子高齢化の地域をどのように盛り上げられるか
・横のつながりが必要。
・他地域とのつながりをつくり、新しいことを取り入れていく。
・初めから大きく地域単位ではなく、まずは団地一棟ごとなど小さいところから仲良くなっていく。
▽地域と大学の連携
・八王子のおとうさんおかえるパーティのような交流の場を作る。情報共有の場が必要。
▽地域活動のマンネリ
・人のマンネリ→家にチラシを配るなど積極的な広報。
・口コミが一番効果的。
・活動のマンネリ→参加者全員が何かしらの役割を持つようなイベントの開催。
・HUCC全プロジェクト地域合同の巨大イベントの開催。
▽若者の地域参加
・学生は住んでいる地域のイベントを知らない。→回覧板やポスター、大学を中心とする宣伝を行う
▽色んな世代がつながるためには 
・小さい子は大学生好きだから、小さい子に来てもらい親も巻き込む。
・学生は起爆剤だが、学生だけではダメ。学生と地域の人々の顔合わせなど交流を重ねて信頼を得る。
▽高齢化
・昔ながらのものを継承するようなイベントの開催。→高齢者が多いからできること
・NPOとの共助。
▽人とのつながり
八王子市は学区がないから学校ネットワークを中心としたつながりの構築は難しい→時が来る(親世代が引退する)のを待つ!
地域の人たちが本当につながりたいのかわからない→敷居の低いイベントの開催
▽活動の価値観
学生がもっと参加するには→住民と腹を割って話す。なぜこの活動をするのか、原点に戻る。
▽人材の開発・育成 
つながりを作る。やりたい人にまずは来てもらって認めて、それから育てていく。
▽地域力
地域は人の出入りが激しく、コミュニティを作りにくい。→自治会の力が必要。まつりやイベントの開催。縦のつながりを作り、まずは互いを知る。そして助け合える関係へ

全体進行役は、森岡藍さん。各テーブルの状況に目を凝らして進行しました

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各テーブルの進行役も学生が務めました。1年生も大人の発言を受け止めて舵取りしました

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付せん(ポストイット)に時間を区切って思いつくことをどんどん書きだすーー

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