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『藤野エリア 魅力発見コンテスト』で法政大学「たまぼら」がJTB賞(優秀賞)を獲得

相模原市の藤野エリアの魅力を伝えて人を呼び込むにはどうしたらいいか--。さがまちコンソーシアム主催の学生企画コンテストが9月26日に行われ、4つの大学・専門学校から8チームが参加しました。その中で、本学のサークル「たまぼら」が、観光と地域のPR作戦を組み合わせた「フォトコンテストツアー」を提案し、優秀賞に当たるJTB賞に選ばれました。

コンテストを主催したのは、相模原市・町田市の大学と地域の行政・企業・NPOによる協働組織体で、魅力ある地域づくりを目指す「さがまちコンソーシアム」。相模原市藤野エリアを対象地域として、地域資源を活用して人を呼び込み活性化するコンテスト課題が学生に対して投げかけられました。これに応募したのが、法政、桜美林、相模女子の3大学と、町田デザイン専門学校からの8チーム。6月の現地調査を皮切りに9月まで3カ月かけて参考データ集めや調査・分析、企画の検討を進め、9月26日が最終的な企画のプレゼンテーションとなりました。

優秀なプランは、さがまちコンソーシアムの市民講座「さがまちカレッジ」の講座に採用して実施する計画になっているため、学生の真剣度も高く、企画の過程では(株)JTBの相模原支店などの専門家からの助言もありました。

法政大学から参加したのはボランティアサークルの「たまぼら」の2年生5人(木村高啓さん、齊藤彩乃さん、大野志乃さん、田口修弘さん、齋藤一真さん)。ふだんから、藤野エリアの牧野(まぎの)地区と佐野川地区で、それぞれ、公園整備や景観保全、茶畑の再生などの活動をして藤野地域の活性化を考えていることから、参加8チームのうち唯一、ゼミの担当教員などからの支援を受けない「自力」の企画チームとして応募しました。

コンテストのプログラムの中での現地調査に加え、日ごろの藤野との付き合いから得た情報や実感を生かせるのが「たまぼら」の強み。豊かな自然や芸術関連の施設、日帰り温泉といった資源を生かしつつ、バス便の少なさや、見どころが点在して徒歩では回りきれないという弱点をカバーしようと提案したのは「藤野フォトコンテストツアー」でした。1日の日帰りツアーを仕立てたうち、午前はバスツアーで一通り藤野の魅力を紹介しつつ、午後は循環バスを用意して、自由行動でじっくり気に入ったところを回って写真を撮ってもらう。そこで生まれた写真作品をコンテストという形で集め、いろんな人に投票してもらうことで多くの人に魅力的な藤野の姿を見てもらい、藤野ファンを増やして観光に弾みをつけて行こうという企画でした。学生だけで取り組んだため、アイディアを形にまとめ上げるのには苦労もあったようですが、地元の方の意見を参考にして、バスツアーを路面の状態がよくない冬場には実施しないプランにするなど、細かい情報収集も生かし、審査員から「よく調べている」との評価を得て、優秀賞獲得となりました。

その他の入賞チームを紹介すると、桜美林大学の渡邉ゼミ・大場チームが藤野でとれる野菜を使ったフードイベント「藤野ベジフェス」を提案して最優秀賞にあたる「さがまちコンソーシアム賞」を受賞し、相模女子大学・学芸学部英語文化コミュニケーション学科の佐々木チームが“かかし”をコース上に配したウォーキング大会を提案、特産のゆずのジュースを給水地点で飲んでもらうという特産品による地域PRも組み合わせて、「たまぼら」と同じ優秀賞相当の「藤野観光協会賞」を受けました。

審査員のうち、旧藤野町職員で、現在、相模原市の藤野まちづくりセンター所長を勤める佐藤尚史さんは、藤野の名前が「都会」の相模大野の地でこんなに語られたことはいまだかつてないだろう、と感激を表し、藤野観光協会事務局長の佐藤鉄郎さんも、かつて藤野でも「かかし」によるまちおこしの案が出たが、大学生の手でそれとは異なる新鮮な提案に仕上がったと、学生による企画を評価し、コンテスト継続に期待を示していました。

「たまぼら」の藤野での活動は、牧野では「藤野元気創生会」、佐野川では「佐野川地域おこしの会」という地域活性化に取り組む方々と連携して、今後も継続していきます。今回、専門家の方々から助言を受けつつ自分たちで考えて学んだ経験を、活用してほしいと思います。

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